母親を1年前に亡くした19歳のカーティは下級公務員として働きながら、郊外の中産階級の家庭で悲しみにくれる父、そして血気盛んな妹モリーと暮らしていた。収入のすべてはクラブ遊び、レコード、サッカー、ライブに費やしている。そんなある日、《Echo & The Bunnymen》のライブでカーティはエルヴィスに出会う。エルヴィスはカーティが魅了されていた悪名高いギャング集団“パック”の一員だった。彼らはピーターストームにフレッドペリー、ロイスのジーンズ、そしてアディダスのスニーカーを履いてスタジアムで常に問題を起こしていた。エルヴィスはカーティに“パック”と付き合うことが危険であることを警告した。それよりもエルヴィスはカーティの様に芸術、音楽、詩、そして死について語り合える友人をずっと待っていた。そして、いつしかエルヴィスはカーティに夢中になっていく。しかし、カーティの“パック”への憧れはエスカレートして行き、エルヴィスの警告にもかかわらず、危険な世界の扉を徐々に開いていくのだった。


ある日の遠征(=Awayday)でカーティは成果を得るが“パック”のボス、ゴッドンに認められることはなかった。自分よりも、謎に包まれた存在のエルヴィスが尊敬を集めていることに苛立つカーティ、自分の想いが届かないことに苦悩するエルヴィス。次第に綻びは大きな傷になっていくのだった・・・。
ウルトラヴォックス!
エコバニ!
をサントラに
フットボール場の立ち見席
草食系装いフーリガン
はねて はねて はねまくるアディダス
蒼白のマージーサイド
青春ふたりじめ!!- イノベヒロキ(LRF)
フットボール・ヴァイオレンスとドラッグに明け暮れる若者の刹那の光と絶望の闇、そのロマンチシズムをダークに彩るポストパンク――ウルトラ・ボックスの躍動が感嘆符を失い冷酷なリズムへと変化し、サイケな夢を見せてくれる前のエコバニが突き放すようなロックをかき鳴らし、キュアーが部屋の片隅で静かに歌い、そしてジョイ・ディヴィジョンが陰鬱な雲をどこまでも広げていく―――。
パンクが一旦終わりニューウェーヴが巻き起こる狭間の英国リバーサイドの息苦しい空気の中で、「バカヤロー、まだ始まっちゃいねえよ」の声も聞けぬままの幕切れが美しくも愛おしい。
括られる前の“カジュアルズ”、様式化される前の“ポストパンク”、知られざる英国文化ここにあり。「さらば青春の光」と「トレイン・スポッティング」の間に挟んで溺愛したい作品、それが本作「アウェイデイズ」である。- Tsuneglam Sam (Young Parisian)
シープスキンの斬新な着こなし方。
完璧な監修とtext。
「ガキ帝国」を改めて観直しました。- 今里(STRUGGLE FOR PRIDE / LPS)